where the light is

twice as much ain't twice as good

恥ずかしげなくエロ漫画を

・エモーショナルなエロ漫画、もとい官能漫画がとても好き。アプローチはそれぞれなんだけど、健全に性と向き合っているところに惹かれる。

ノ・ゾ・キ・ア・ナ(コメディタッチなところが軽快でテンポがいいし、ストーリーもすごく好き)、NIGHTMARE MAKER(絵のタッチがすごく好きだし、夢と現実の混同、欲望と理性というテーマも良かった)、夏の前日(雨が印象的な気だるい学生感が最高、晶さんの儚さが年上クラスタにはぐっとくるはず)が個人的なトップスリー。

源君物語もいいぞ。

源君物語 コミック 1-12巻セット

源君物語 コミック 1-12巻セット

・下の作品はこういう枠組みで語るべきじゃないのかもしれないけど、やっぱり名作だし、扱うテーマに似たものがあるので外せない気がした。クズの本懐、ヒメゴト、モテキ

クズの本懐(1) (ビッグガンガンコミックス)

クズの本懐(1) (ビッグガンガンコミックス)

モテキ(1) (イブニングコミックス)

モテキ(1) (イブニングコミックス)

・ていうか、エロって言うから後ろめたく感じてしまうけど、ここまで真剣に「性」を取り扱っている以上、単なるオカズという価値観だけで読むべき作品じゃないと思う。成長の過程で避けては通れないものだし、きっと性欲とアイデンティティは深いところで結びついていると思ってる。あの20歳前後の衝動的なモヤモヤを描き切るって本当にスゴい。

・恋愛感情に見え隠れする性欲とか、大人になることへの迷いとか、理性と感情の揺れ動きとか、そういう「人間」を官能を通して描いている。

渡辺淳一をはじめとした官能小説がこれだけ市民権を得ている現状、エロ漫画だけを迫害するなんてありえない。れっきとした文学... ではないにせよ、文化であることに間違いはない。

・こんなことを思い出したのは、Evernoteを掘り起こしていて、大学半ばから社会人一年目ぐらいまで回していた裏垢のログを見つけたから(ツイエバで自動で記録するよう設定したのを忘れていた)。

・文字の全てから甘ったれた自意識が滲み出していて、ガチガチに守りを固めた殻の中で、自分勝手に型にハマったモテとエロを演じていた自分が遠い過去のものに思えた。そんな自分を恥に思い、エロ漫画を恥ずかしげもなくここで紹介できるようになり、ああ、やっとあのアカウントは過去のものになり、私に統合されたのだとしみじみ思った。

・文学のエロいのだとこれが好き。

地獄 (岩波文庫 赤 561-1)

地獄 (岩波文庫 赤 561-1)

・まあ、誰がなんと言おうとやっぱり夏の前日は本当に至高の作品なので...

・夏のせい夏のせい夏のせいにしたらいい

ラブホテル

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